はじめに
結局鍼灸治療ってどんな効果があるの？というところですが、私が感じている可能性や素晴らしい諸先輩方の治療効果について熱く語るにはまだまだ知識も経験も浅いので、あくまで簡潔にまとめるとするなら・・・というところと、病院に行ってただ薬を処方されるだけの治療ではない、多角的なアプローチとしての一例を考えてみました。
私は元々エステティシャンで、美容の専門学校も出ていますが、エステ国家資格のない日本でもわかりやすく有名どころの資格はいくつか取得しています。
INFAやCIDESCOなどの資格は他国では国家資格であるライセンスなので、一般的なエステティシャンとしてイメージされるよりはずっと難しい勉強もしてきました。（なんとなくエステティシャンって無資格でもなれる、開業もできる、知識よりもリラクゼーションの技術に振り切ったイメージを持たれることが多い印象なのですが違っていたらごめんなさい。）（ただ美容専門時代にも人体の構造についてかなり難しいこと勉強してきたつもりだったのに鍼灸学生やってる今、もっと勉強が難しくてテスト毎回しんどいです。）
少し話が逸れましたが、そんな美容専門時代にも学んだホメオスタシスの考え方が東洋医学でも恒常性という言葉ででてきます。
人間の本来持つ、自然治癒力や免疫力を高めることを目的として施術する。
自分の思う肌質改善や体質改善というのは、ホメオスタシス、恒常性を正常に保つことによって自然治癒力・免疫力を向上することで本来持つ姿へ導いていきたい。というところを目標としています。
魅力的な健康効果
健康とは、体と心の総合的な状態を指します。このバランスを保つためには様々なアプローチが必要であり、その一つが日本古来の知恵に基づく自然療法です。今、世界でも注目されているこれらの効果について考えていきます。
鍼灸による疼痛管理
疼痛の緩和といえば鍼灸が有名です。
鍼灸は、特定の体のポイントに細い鍼を刺すことで体内のエネルギーの流れを調整し、痛みを管理する伝統的な方法とされています。慢性的な腰痛や首の痛みに悩む人々が、この古くからある療法で救いを見出しています。
鍼を用いることで、体の自然治癒能力を高め、自然な形で疼痛を和らげてくれるでしょう。近年の研究では鍼治療が脳の痛みを感じる部分に作用し、痛みの軽減に役立つことが分かってきています。
持続的な治療により慢性痛の改善を期待することができるでしょう。
ストレス解消とリラクゼーション
現代社会はストレスが溢れています。
ストレスは心身の健康に悪影響を及ぼす可能性があります。リラクゼーションの重要性が高まっている今、マインドフルネスやヨガ、ヘッドスパなどの技術が人気を博しており、これらはストレス管理に役立つことが証明されています。
マインドフルネスは現在に集中する練習を通じてストレスを感じる感情や反応から距離を置くのに効果的です。また、体を動かすことで得られるエンドルフィンの分泌はストレスの軽減と感情の安定をもたらします。
定期的にこれらを行うことで、心の静けさを保ちストレスフリーな日々を送ることができます。
免疫系との関わり
健康な生活習慣は免疫系の強化と密接な関係があります。
バランスのとれた食事、適度な運動、十分な睡眠が基本的な柱となります。特に、栄養素が豊富な食事は、体の抵抗力を高めるのに不可欠です。
抗酸化物質、ビタミン、ミネラルを適量摂ることは、病気から体を守る免疫細胞を活性化することにつながります。
また、適度な運動は血流を良くし全身の細胞へ栄養を行き渡らせ、免疫系の働きを助けます。
そして質の良い睡眠は体が休んでいる間に細胞の修復や免疫細胞の増殖を促進するため、免疫力アップに重要な役割を果たしています。
これらの要素を日常生活に取り入れ、体の内側から健康体を築いていきましょう。
おわりに
栄養素の面からのアプローチは特にこれからもっと学んでいきたいと感じている分野で、今は東京都内にある分子栄養学の観点から予防医療に取り組むクリニックで受付のアルバイトをさせてもらいながら少しずつ学んでいるところです。
患者様の体験談や院長のお話を聞いているだけでも学びは多く、食事やサプリメントについてなど考えを改めることの多い日々です。
なんとなく美容に良さそうだったりメジャーな栄養素のサプリメントを買って飲むことは今までにもありましたが、鍼灸治療と同じでしっかりその人の体の状態、生活環境に合った方法でアプローチすることで体調はこんなにも変わるものかと。直接口から摂取するものなんて、大事に決まっているのに便利なものが増えた現代では「健康」よりも「手軽さ」を選んでしまうシーンは多いと思います。
そんな中でも少しの知識があれば、日々の中でうまくバランスをとっていくことが出来るのです。
気になる方は是非、分子栄養学についても（私がまだまだ発信できるような段階ではないので、他の専門家の方の発信など）少し調べてみるといいかもしれません。
