はじめに
鍼灸師を目指す前は、医療系国家資格でありかつ独立開業可能な資格であることから資格取得・国家試験合格がゴールと考えていました。
ですが学校に入学し治療家の世界に足を踏み入れてみるとこの業界もなかなか安泰とは言えないのかもしれないと思う壁に触れるようになりました。
いち鍼灸師、ましてやその卵である自分に業界全体を変えるような力はありませんが、少しでもできることがあればいいなと思いながらこのブログで個人の見解やら意見やらを述べていきたいと思います。
はじめとおわりだけ、個人的見解ダダ漏れなので文章がくだけた表現になるかもしれません。
興味ない方は飛ばしてくださいね。
まずは鍼灸の基本理念や歴史について簡単に。
※まだまだ勉強中の身なので、有識者の方や諸先輩方、ぜひ交流を持っていろんな知見をご教授いただけると嬉しいです。Instagramや公式LINEでのコンタクトお待ちしております。
鍼灸の基本理念と歴史
鍼灸は人の体に存在する特定のツボを刺激し、自己治癒力を高めることで疾患を治療する東洋医学の一分野です。治療法として数千年の歴史を持ち、ツボと呼ばれる部位に細い鍼や熱を用いて体の気の流れを調整するといわれます。その基本理念は体の不調が気のバランスの乱れから生じるという考え方に基づいています。
東洋医学とは何か
東洋医学とは主に中国を起源とする医学の体系で、人体の健康と病気の理解を、生命エネルギーである「気」の流れに注目して考える医学です。身体のあらゆる部位は互いに結びついており、内外のバランスを整えることが重要だとされています。治療には主に鍼灸、漢方、指圧などがあり、これらはすべて気の調和を目指して施されます。
鍼灸治療の起源と発展
鍼灸治療の起源は紀元前にまで遡り、中国の古典「黄帝内経」にその原理が記載されています。以来、アジア各国をはじめ世界中に広がりそれぞれの地域で独自の発展を遂げてきました。日本では奈良時代に伝来し、以来特有の鍼灸文化が花開きました。江戸時代には鍼灸学に関する著作が数多く記され、技術が確立していきます。
現代における鍼灸の役割
現代社会において鍼灸は、西洋医学に補完的な形で用いられることが増えています。特に慢性的な疼痛の緩和、ストレスによる内臓機能の不調、アレルギー反応などの改善に役立てられています。近年では科学的な研究も進み、その有効性が徐々に認められつつあります。また、健康増進や予防医学の一環としての関心も高まっているのです。
おわりに
東洋医学は、歴史が深くさらにそれぞれの治療家が常にいろんなアプローチを研究して研鑽している治療法です。
歴史ある中医学・伝統鍼灸・東洋医学の考え方を重んじて治療する鍼灸師もいれば、そこをベースに現代人、日本人向けにと少しアレンジを加えてアプローチする鍼灸師も。
美容、トリガーやマタニティを専門にアプローチする鍼灸師もいれば、解剖生理学を最重要視して東洋医学的な経絡経穴の概念はあまり重要視せずにアプローチする鍼灸師もいます。
東洋医学の枠の中だけでもかなり自由に自分のスタイルを選択することができるところが面白いです。※もちろん解剖生理学をはじめ専門的な知識はしっかりと学生時に学んでいるので危険行為を行う治療家はいないという前提です。
漢方や食養生なども含めて、現時点で私の思う東洋医学、鍼灸の最も魅力的な点が「未病」に対するアプローチができるという点です。
私は鍼灸への入り口が「美容」だったので、未病の考え方に触れた時に鍼灸師になれたときの自分の価値についての認識が大きく変わったような気がします。
鍼灸ってすごいな!って思った未病についてもまたブログに書ければなと思っています。